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勝つための情報を書く

なぜキャンプされるのか

あ~!!またガンクきた!!なんで相手のジャングラーばっか来るんだよクソゲー

 

特にトップ、ボットレーナーあなた。そんな経験が無いでしょうか。

今日は、その現象について軽く解説をします。

なぜキャンプされているのか、キャンプという動きの合理性を理解することで連続ガンクに対しての警戒心をより高めていきましょう。

 

 まず、キャンプという動きは「性格が悪いやつがやってくる」ケースだけではないという事です。むしろ、性格が悪いだけの無理なキャンプは、ジャングリング性能を著しく犠牲にして行っているので、ムーブを理解して自分が刺さらないだけで利益を生み出している事になります。

 

ジャングルを理解することが一番の近道です。マッチアップや味方ジャングラーの動きを見て自分の危険を察知しましょう。

・・・と言ってもそんな難しい話ではなく、結構単純な事だったりします。1つずつ順を追ってみていきます。

 

①ジャングラーの戦闘力に差があるときに起きがち

ガンクをする事のリスクの1つに、カウンターガンクがあります。

まず、前提としてガンクは行う側が多少不利な陣形で行われがち(逃げる相手を深くまで追う事によって受けるミニオンシャワー・タワーダメージ・非効率的なスキルの使い方等)なので、綺麗にカウンターガンクされた場合は一方的に全滅させられる可能性が高くなります。

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そして、普通ジャングラーはジャングルクリープに合わせて移動するため、同じサイドに長く居座るキャンプという行為ではカウンターガンクを喰らう可能性が非常に高くなります。

それにプラスして、同じサイドのみに長く居座るということは、逆側のジャングルクリープを長く放置することになり、片側のジャングルキャンプを狩った後にどうしても狩るものがない時間が発生します。よって、経験値効率が著しく落ちる事になります。普通なら!

そこで経験値効率を補える簡単な方法が、俗にいう縦割りです。反対サイドのクリープではなく、同じサイドの相手ジャングルクリープを狩ればいいのです。

しかし、相手サイドのジャングルに入るという事は、相手と鉢合う可能性が非常に高くなります。鉢合うと当然戦闘になりやすいですね。つまり、そこで起きた戦闘に勝てるという前提(ここ一番重要!)がある場合に「相手の森にズカズカ入っていく」動きが行われます。

逆に言えば、ジャングラーの戦闘力に差があるときは、弱い側は戦闘を避けるために常に敵と反対サイドの森に住もうとします。入られたときに逃げるしか出来ないと時間もキャンプ分の経験値も損してしまうからですね。(または実際入られて追い出される)

そうすると、お互いに相手の森に入り合うという状態になります。この状態は、最初に説明したカウンターガンクというリスクが排除された状態になるので、キャンプが起きやすくなる訳です。カウンターガンクされない上に、さっきやったガンクでフラッシュが落ちてるくせに取り返そうと必死でダメージトレードしているアナタ。これ以上ないくらいキャンプしやすいです。一度頭を冷やして自分がガンクされやすい状況かどうか考えてみましょう。

 

②レーナーの戦闘力に差があるときに起きがち

仮にジャングラーの力の差が同じだとしても、ミッドレーナーやパンテオンサポートと一緒に入ってきた相手に対して勝てる訳がありません。

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上で書いた通り、戦闘が起きても勝てる(負けない)前提があってジャングラーは相手の森に入ります。クリープを懸けて起こる戦闘で勝てない側は逃げるしかないのです。逃げなかったら死ぬだけだからしょうがないです。

それがチーム単位で起こるのがドラゴンファイトバロンファイトです。ドラゴンギブっていうのはドラゴンを懸けて行う戦いで勝てないから起きる訳です。

 

①と共通してるのは、結局そこで起きた戦闘で勝てるかどうかのみです。それの直接的な原因がジャングラーのパワー差なのか、レーナーのパワー差なのか、あるいは両方なのかというだけの話になります。

 

 

・・・で?

って話ですよね。相手の森に入って戦闘が勝てるのは分かるけど、キャンプへの結び付け弱くない?ってなったかもしれません。ではここから順を追って見ていきます。

 

 前述した経緯から縦割りのような形で相手の森に入り合ってる形になったとします。

そしてあなたはガンクを喰らいました。

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「クソ!次はうちのジャングラーが助けに来てくれる!覚悟しとけよ!」

 

さて、ここでジャングラーの目線になってみましょう。

今、自陣のボットサイドのクリープを狩った後、相手のボットサイドのクリープを狩りました。じゃあ、リコール後どこ行こう?

そりゃ次は自陣トップサイド・・・一択って訳ではないのです。

 

さっきトップレーナーがガンクを喰らい、自分が相手のボットサイドのクリープを狩れたということは、相手も自陣トップサイドのクリープを狩っている可能性が非常に高いです。

更に、相手が自陣トップサイドのクリープを狩ったということは、自陣トップサイドは視界が取られている可能性も高いのです。

そんな状況でトップサイドに単純に行ったらどうでしょう。狩るクリープが残ってない上に、そんな自分の動きも全て相手に筒抜けとなり、完全に無駄な時間となります。

それどころか、ガンクをした事で有利になったトップレーナーを連れて自分を倒しに森に入ってくる選択肢まで相手にはあります。(これが、戦闘が起きても勝てる状態で森に入ってくるという事です。トップレーナーがガンクを喰らった事によって、基本的にトップサイドの行動の選択権は相手に渡るのです。)

 

だったら、相手のボットサイドのクリープを狩りリコールしてる間にそろそろ沸く時間となった自陣のボットサイドのクリープを狩りに行った方が絶対に良いですよね。

そして、これは相手ジャングラー目線でも同じなのです。

相手ジャングラーからしても同じなので、相手もまた縦割りを継続するようなサイドへクリープを狩りにいくのです。そして同じように相手のジャングルクリープを狩った後(という事は、そのサイドには相手ジャングラーが居ない事になるので、カウンターガンクを喰らうリスクもない)背負った不利を取り返そうと必死こいてるトップレーナーには、余った時間を使ってついでにガンクを刺せます。これが合理的なキャンプの一例です。

この場合は、トップレーンをキャンプしようとしてキャンプしているというよりかは、お互いのジャングラーが自然なルートでジャングリングをしてたら勝手に相手がガンクが刺さるレーニングをしてたからキャンプという形になっただけなのです。

 

なので、

「自分ばっかりキャンプされてる!うちのジャングラーは何やってんだよクソ!」

となってる方。クソなのはジャングラーじゃなくて何も考えずに常に勝とうとしてるアナタの可能性があります。ガンクは一定確率の運で起こる訳じゃないのです。刺さりそうだからという人の意思によって起こるのです。

 

例外として、縦割りの形にもなってないのに行うキャンプがありますが、これはジャングラーは膨大な量のファームを犠牲にして行うハイリスクミドルリターンくらいの行動なので、刺さらなかっただけで相手は大きな損失を受けています。ここはレーナーの力量です。

 

自陣のジャングラーが相手の森に入った時に相手ジャングラーが居なかった場合、相手のジャングラーは反対サイドに居る可能性が非常に非常に非常に高いです。

あんま考えるのがめんどくさい人、これだけは覚えておきましょう。

自陣ジャングラーが自分とは逆サイドでアクションを起こしているのに相手ジャングラーが映っていない場合、すぐそこのブッシュに相手ジャングラーが居ても全くおかしくないです。

 

勿論これが全てではない

「ファイトしたら勝てないから反対サイドでジャングラーが動く」というのは、あくまで考え方の一つです。

「ジャングラーまで絡めたらタワーダイブまで余裕だから、自分が頑張って相手ジャングラーと同じサイドで活動してタワーダイブをケアする」という考え方も決して間違いではないです。

普通にジャングル内で起きたファイトでは勝てないくらいのパワー差があったとしても、タワーダイブを相手がしてきたという状態ならその差は埋める事が出来ます。

結局ジャングラーがリソースを何に注ぐかという話になるので、何がより正解に近いかというのもメタや状況一つで変わります。

自陣ジャングラーが何をしているかを見て、その中で自分が出来る最大のプレーを行う事が一番良いと思います。(というかそれしか出来ない)自陣ジャングラーが逆サイドに居る場合でも、1vs2でダブルキルが出来るならイキったレーニングをすれば良いですし、そうでないなら大人しくするしかないです。出来ないのに常にイキってガンクされるのはアナタが出来る最大のプレーではないです。

 

 

 

...と文字ばかりで長くなってしまいましたが、キャンプされるメカニズムについて軽く書いてみました。レーナーの方は、ジャングリングについての理解度が深まればウェーブコントロールやプレイスタイルなんかも状況次第で正確に行えるようになると思います。

上手くいかずに自分のジャングラーにイライラしてしまうときは、一度冷静に状況を整理してみましょう。それでも自分の非を1つも見つけられなかった場合は、次の試合もそれを続けていけば自然と勝つ試合は増えていくはずです。それでも負けばかりになるなら単純にその動きが間違ってるだけです。

 

自分以外が悪い試合も勿論あります!しかし、少なからず自分にも非がある試合が殆どだと思います。全部他人に原因を見つけけるのではなく、少しでも自分の改善点を見つけて修正していけるプレイヤーになっていきたいですね。