視界基礎知識
ワードの役割
そもそも基本的にワードって何が出来る?何のために置く?って話
ワードの基本役割は
相手の動きに対応したアクションをより正確に起こすための手がかりを探すこと
になります。
普段何気なく置いてるワードも同様の役割をこなしてくれています。
「川に置いてたワードに敵ジャングルが映ったから下がる」
これも
「敵ジャングルがガンクを狙いにきた」(相手の行動)←以下相手のアクションは赤字
という相手の動きに対して
「ガンクを回避できるポジションを取った」(自分の行動)←以下自分のアクションは青字
というアクションを返しています。
仮にワードを置かない事でガンクされて死んでしまったとします。これは
「敵ジャングルがガンクを狙いにきた」
という相手の動きを察知出来なかったが故に
「ガンクを回避できるポジションを取る」
という相手の動きに対応したアクションを起こせなかった事が原因です。
勿論こういった動きはワード無しでも行う事は可能です。
しかし「居るか居ないか分からないけどガンクを回避するために下がった」
というアクションは
・相手がフリーでファームする
・自分がCSや経験値を落とす
というデメリットが発生します。
その結果「相手ジャングルはずっと反対サイドでファームしてた」とかの場合、
タダでデメリットのみを負うアクションを行っていただけという事になるため、このアクションによってチーム全体で見た場合でも不利を発生させた事になります。
ワードによって得た情報によって、正確なアクションを取り続ける事がアドバンテージに繋がるという感覚です。
例
ぼくは最強のゼド。相手のジャングルはアムム。
「森の中を歩いてるアムムをアサシンしに行く」
というアクションを起こします。
しかし、視界によるアムムの情報が前段階で拾えていないため、「来るか来ないか分からないけどとりあえず狙ってみる」というアクションになります。
なんという事でしょう。その間枝豆は「反対サイドのゴーレムを食べて」いました。
結果としてこの間ゼドは無意味な時間を過ごしたためマイナスアクションとなってしまいました。
それに対し次の位置にワードがあった場合はどうでしょう。
この位置のワードによってアムムがラプターからミッド裏に向かう動きが見えました。
この情報により、アムムの動きは「ミッド裏を通ってウルフの方へ向かう」でほぼ確定となります。
なのでそれを見て「ウルフに来るアムムをアサシンする」アクションを起こします。
その結果しっかりとアムムをキル。無駄な待機時間を発生させずに的確にアクションを起こすことが出来たため、マイナスを発生させずにプラスのみを発生させることが出来ました。
視界によって
相手の動きに対応したアクションをより正確に起こす
事が出来たというのが分かると思います。
例2
相手の動きに対応したアクションを起こす
というのは相手が見えた場合に限りません。
相手のラプターに置かれているワードに敵ジャングルが全然映らないとします。
その場合「相手がラプターに映らない」という動きをしている事になるので
そこから1段階予測を広げ「敵陣のボットサイドにいる」または「自陣のボットサイドにいる」という動きをしていることが想定できます。
そのため、ボットにいるゼドくんは「ガンクを受けないようにセーフティにプレイする」というアクションを起こすことが出来ました。
このように、直接映らなくても視界が取れている位置の情報から敵の動きを予測する事が出来るため、「多くの情報をいかに拾って予測できるか」というのが高スキルのプレイヤーの要素の一つになります。(たぶん)
ワードの質
相手の動きに対応したアクションをより正確に起こす
事がワードの役割のため、アクションを起こせるか起こせないかによってワードの質は変化します。
良い例
よくあるリバーワードに着目します。
このワードに「ボットレーンに歩いてくるジャーバンⅣ」が映りました。
これにより「ガンクを受けない位置まで下がる」ことが出来たため、このワードの質は高いと言えます。
悪い例
しかし、相手のジャングルがイブリンだった場合で考えてみます。
「リバーワードに相手が映らない」という動きのため、「アグレッシブにレーンを行って」いました。
しかし、実際はステルスのためリバーワードに映らなかっただけで「ボットレーンにガンク」という動きを行っており、それに対して「ガンクを受けないように下がる」ことが出来ませんでした。
これは、あのリバーワードでは自分が正確なアクションを起こすための情報を入手出来ないため、質の悪いワードだったという事になります。
しかし、仮にイブリンのレベルが5だったら質の悪いワードにはなりません。
ここで覚えてほしいのは、
「同じワードでも様々な状況によってワードの質は変化する」
という事です。
・このワードは自分が相手に合わせたアクションを起こすための材料になるのか?
・どこにワードがあれば正確なアクションを起こすための情報を拾えたのか?
といった2つの観点を意識すれば、自分がワードを置く際や、置いたワードを反省する際に役に立つと思うので、とりあえず困ったらこの2点で考えてみてください。
「状況に合わせて常に質の高いワードを置ける」というのも高スキルのプレイヤーの要素の一つになるので(たぶん)少しずつ頑張っていきましょう。